日本語能力試験(JLPT)N5の文法はどう学ぶ?接続・助詞・例文を使った練習の進め方
N5の文法を勉強していると、単語は分かっても、文全体の意味がつかめないことがあります。そんなときは、まず前後の語がどのようにつながるかを確かめ、次に自分の言葉で選択理由を説明する、という手順を決めてみましょう。文型名をたくさん覚えるより、つまずく箇所を見つけやすくなります。
まず接続を確認し、それから意味を比べる
文法の選択問題では、空欄の直前にあるのが名詞なのか動詞なのか、それとも別の形なのかを確認してから、空欄の後ろまで読み進めます。訳すと似た意味になる選択肢でも、接続の仕方が違う場合があります。その位置に置けない形を先に除き、残った選択肢について意味や場面を比べると、母語の訳語だけを頼りに推測するより、判断の根拠が明確になります。間違えたら「接続が合わなかった」とノートに記し、次回はどの段階を見直すべきか分かるようにしましょう。
助詞も、一語だけでなく文全体に戻して考えることが大切です。「どこで勉強しますか」を練習するときは、「で」が動作の行われる場所を示していることを確かめます。助詞に対応する母語の意味を一つだけ暗記するのではなく、自分で場所を変え、「家で勉強します」のような短い文を作り、文として自然につながるかを確認してみてください。これらは学習のために作った例文であり、実際の試験問題から引用した文章ではありません。同じ形をさまざまな場面で見分けられるようにすることが目的です。
毎日短い文を練習し、少しずつ文章へ広げる
毎日の学習は、昨日間違えた問題の復習、短文を読んで接続を判断する練習、説明を隠してもう一度答える練習、という三つに分けられます。正解していても、なぜその答えになるか説明できない問題には印を付けておきましょう。正解を書き写すだけでなく、「ほかの選択肢がなぜ合わないのか」を残すほうが、似た文型の違いを整理する助けになります。
短文に慣れてきたら、次は一つの段落の中で文法がどのように使われるかを練習します。まず段落を最後まで読み、話し手が誰なのか、出来事の前後関係はどうなっているのか、文同士はどのようにつながっているのかを確かめてから、空欄に入る形を判断します。見覚えのある語が出てきても、すぐに答えを決めないでください。前後の文脈を読むと、一見もっともらしい選択肢が不適切だと分かることがあります。単独の文法知識を、文章の理解につなげるための大切な一歩です。
混同しやすい文型を同じページで比べる
二つの形をいつも取り違えてしまうなら、接続の条件、中心となる意味、使われる場面を表に並べ、それぞれに例文を一つずつ書いてみましょう。復習するときは答えを隠し、なぜ一方は使えて、もう一方は使えないのかを説明します。そして次の学習では、特に判断を間違えやすかった部分を優先して練習します。
日本語の例文を声に出して読んだ後、自分の言語で意味を説明する方法もあります。文字の形だけを覚えていないかを確かめるためです。同じ文法形式を別の文で耳にしたときは、直前の語の形と、その文全体での働きに注目しましょう。最初から速く答えようとする必要はありません。何度聞いても聞き取れない文があれば、いったん文字に戻って接続を確認し、その後でもう一度音声を聞きます。読むこと、理解すること、音で覚えることを結び付けていきます。
小さな範囲の間違い直しで進歩を確かめる
週に一度、「接続を見誤った」「助詞を混同した」「文全体を読まなかった」といった種類ごとに間違いを整理しましょう。数日たってから同じ種類の新しい文に取り組み、選んだ理由を説明できるかを確かめます。試験前にも振り返る時間を確保し、解いた問題数だけで成果を判断しないようにします。これは調整可能な学習上の提案であり、試験の規定ではありません。
スマートフォンで練習したい場合は、Aptenyo JLPT 文法アプリ(現在配信中のバージョン1.0.1)の文法コンテンツも選択肢になります。紛らわしい文型をまとめて比べるカードのほか、日本語の例文音声や、一部の訳の音声があります。ただし、音声が付いている範囲は例文によって異なります。接続の確認や文型の比較に活用し、自分の間違いノートと組み合わせて、「まず判断する、次に説明を読む、最後にもう一度解く」という学習の流れを続けていきましょう。